247. 夢のマイアミ 2001年 515×588mm シルクスクリーン 額装価格: 450,000(税別)
情熱の赤い車、フェラーリを追いかけて、マイアミのデイトナやモントレーのラグナセカ(ヒストリックカーレース)に度々、ぼくはカメラを片手に出掛けた。 ラグナセカではフェラーリのビンテージ・カーレースが頻繁に開催される。およそ世界中にあるフェラーリが一同に会する程の規模の赤い情熱の大きなイベント だ。世界に数台しかないコンペティションカーから、有名なF50などという現代の公道を走ることの出来るレーシングカーなども顔を並べるのだ。…それぞれ の幸福なオーナーの自慢の赤いフェラーリを1台1台見て回ると1日では見きれない程の数が集結しているのだ。モントレー近くのホテルやモーテルは全てが満 室になり、その駐車場には、ファンの乗って来る赤いフェラーリで埋め尽くされてしまう程の大きなイベントだ。そんな中、コンペティション・フェラーリに混 じって、その美しい車がいつも来ているのだ。美しく流麗で、そして精悍なフェラーリらしい顔を持つ、この赤い跳馬は他のコンペティションカーと違って、ど こか優しさが漂っていて、ぼくのお気に入りの車だ。フェラーリ330クーペ(略称)、この美しい車を一生に一度でいいから、もしも手に入れることが出来たなら、あの12気管サウンドを聞くために、毎日乗るだろう。住まいもフロリダに移して、この絵にあるような家に車と共に住み、一生この赤い情熱と過ごすこ とだろうと夢を見る。