SW06. フィギュア オブ ハミルトンビーチ

SW06. フィギュア オブ ハミルトンビーチ 2012年 246×345mm E.M.グラフ 額装価格: 71,000(税別)

バミューダ島。この言葉の響きの美しさに、随分と長い間憧れていた。私が高校生の頃に日本中を席捲した外国製の半ズボン、――そうです、バミューダ・パンツの生まれ故郷の島にやって来たのだ。英国の統治領なので、アメリカとは違う。もちろん車は日本と同じで左側通行である。英語もクィーンズ・イングリッシュでポンポンと響くのでまるでドイツ語のように感じてしまう。いました!あのバミューダパンツが!ちゃんと歩いていて、思わず笑ってしまった程です。この小さな島は、想像よりも遥かに美しく、独特の景観を見せてくれていて、色彩の景観とでも言おうか、家の壁画などが、ピンクやエメラルドグリーンで輝いている。同じ色を使っていても、バハマ諸島の国々とは大きく違っている。ピンクやエメラルドであっても、どことなくヨーロッパ的なのだ。ある日、夕方になって投宿先の近くのマリオ・ホテルに寿しを食べにいったとき、スシバーで英国人風の数組の家族を見て驚いた。数組の家族の何と礼儀正しき服装と高貴な雰囲気なことか……みんな笑顔で楽しく会話をしていたが、これはアメリカの中流では決してみられない光景であることは一目瞭然であった。ほとんど日本人の居ないこの島のホテルでスシを食して、この島の超高級な性格を一瞬にして理解をしてしまった私は少々疲れてしまった。翌日の午後、観光客である中流のアメリカ人旅行者達に混じってこの美しくて庶民的なレストランでサンドウィッチを気楽に食べた。

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