168 我が生涯の家

168 我が生涯の家 1996年 450×375mm シルクスクリーン額装価格: 350,000(税別)

アメリカ中で、大いに運河を活用して、楽しんでいるのは、フロリダ州だろう。そのフロリダの中でも最も典型的な所がフォード・ローダディールだ。15年く らい以前より数回に渡り取材しているが、いつ訪れても水上都市の素晴らしい環境を見せつけられる。なぜ、日本には運河都市がないのだろうか?海に囲まれて いて…瀬戸内海など、運河に適した多くの地形を持って、水に恵まれた豊な国土があるのに、どうしてないのだろう。何万という港があるにもかかわらず、その ほとんどが漁業中心で、他の用途がほとんど選択されることなく現在に至っている。生産そして生産、GNP上昇、漁業の国益、仕事が生きがい等々、運河など 作って遊んでいる場合ではない、働きなさい…!こんなことばかりをしてきて、気がついたら、自分達の安らぎの場など、どこにも作っていなかったのだ。アメ リカのカナル・シティは決して上流社会の贅沢ではない。ごく普通のよく働くアメリカの中流の憩いの場なのだ。高速道路や橋も必要だが、憩いの都市も考えな くてはならないと思うのだが、どうだろう。適当な大きさの家があって、家の前の美しい運河に自分のボートが停泊している。こんな家に生涯を暮したい。