171 君住む街角 1996年 471×751mm シルクスクリーン額装価格: 500,000(税別)SOLD OUT
いつの頃だっただろうか。美しいひとと、いつも、いっしょだったのは。四つの季節を駆け巡って、目眩く人生を体感し合って…美しいひとは、いつもぼくと、 いっしょにいた。美しいひとは、2回目の四季が終わるころに遠い国に、ひとりで行ってしまった。深い淋しさには到底及ぶべきもない程の原因だったから、こ と更、辛かった。いつも想うことは美しいひとのこと。異国で生きているひとを、いつも思い出して生きていた。20年がすぎた、ある日、取材で訪れた小さな 島の小さな古い街で、突然美しいひとへの望郷の前に立ち尽くしてしまった。40メートル程先の海への道を、一瞬だが美しいひとが曲がって、視界から消え た。もしや!20年前のデ・ジャヴ…。こんな街に、君はきっといる。