186 永遠にいつまでも 1998年 465×752mm シルクスクリーン 額装価格: 500,000(税別)SOLD OUT
夢を見た。この世で一番美しい車がカリフォルニアを後にした夢だ。屋根のない黄色くて丸い、愛らしいやつだ。どうしてかと言うと、カリフォルニアにはもう 飽きたかららしい。あまりにも、この車のためにあるような街だったから…去った後は、街が廃虚のようになってしまったらしい。黄色いレディーはグングンと TRANS AMERICAを楽しんだ。グングンと着いた先が、なぜかジョージア州のヒルトンヘッドだ。物怖じしない性格の彼女にとっては新しい街も何のそので、堂々 と海に向かって走り続けた。海が好きなのだろうか?落ち着いた先は海辺のデッキの上だった。休みなしの連続走行でも息切れなく、そこに納まった黄色いドレ スは乱れひとつない。私は家の中からその様子を見ていた。美しさの衰えを知らない彼女は輝き放っていた。すると私が乗り込むのを待っているかのように彼女 のドアが開いて、永遠の時間が始まった。