26. NO PARKING AT ANY TIME 1985年 294×418mm リトグラフ 額装価格: 380,000(税別) SOLD OUT
日本よりもアメリカの方が数段上回って駐車場がある。国土の広さもあるが、車という重要な移動手段を真剣に考えているからだろう。いかなる時間帯であろう とも絶対に駐めてはならない表示には従わないと、たとえ数秒でもキップを切られることになる。しかしその厳しさの反面、ちゃんと駐車できるスペースを近く に必ず用意がしてあってバランスが良い。日本は、その点でも、後進国といえるだろう。何がなんでも道路には、車を駐めてはならないというお触れだからだ。 守れるワケがない。乗用車は悪で、商用車は善というのが、お触れのコンセプトである。大きな商用車で運んで来て、迷惑な路上からの納入には目をつぶるお上 も、その商品を自家用車で買いに来ると駐める場所がないのだ。ワーカホリックを誉めたたえる現代の悪しき習慣、そしてそのことで外国に嫌われる原因もここ にある。つまり、産業発展の為には、商用車が黒い煙を吐いて空気を汚しても、そして渋滞をまねく駐車を長時間しても、それは善なのである。全体が平均的で あれば良いと思っているらしい。時代遅れの社会主義的な考え方ではなかろうか。