66 HOUSE OF PENINSULA 1988年 569×801mm リトグラフ 額装価格: 650,000(税別)SOLD OUT
マイアミ・ビーチシティの暑い一日、低温のサウナ風呂に入っているような体の具合が、心地良い発汗を供なって午後の充実を感じる。汗が乾かずに、背中から 腰、そして尻の間に流れ伝う。昨日の酒と昼から喉に流し込んでいたビールが汗になって尻の間に伝い落ちている。シャドウボクシングのように、夢中でシャッ ターを押している様が自分に見える。カメラもビショビショになる。目前にあるモノが変化して汗涙で揺れる。こんなジャングルの様な気候に嵐が来ると、附近 の植物や建物も、ガードを怠ると、ズタズタにされてしまう。この家に美しさ以上のカラクリがある。サンシェイドのひさしを良く見ると、シェルになっている のではないか!このひさしは貝なのだ、だから布でもプラスチックでもなく、錆びないアルミにオイルペイントが施してある。で、どうなのかと言うと、嵐が来 るぞというと、この貝がパタンと口を閉じるのだ。パーフェクトではないか、雨を防ぎ風に強く逞しい―マイアミ特産のシェルハウスがこれなのだ。