135 ロング アンド ワインディング ロード Morning Version 1994年 416×700mm シルクスクリーン 額装価格: 500,000(税別) SOLD OUT
135 ロング アンド ワインディング ロード Twilight Version 1994年 416×700mm シルクスクリーン 額装価格: 500,000(税別) SOLD OUT
秋の始まりを少々肌で感じ取ることの出来る9月の終わりに、地中海の南フランスに近いコルシカ島へ向った。ニースから飛び立って1時間程の飛行でバスティ アの空港へ着陸した。荒涼とした印象の強い島の平坦な土地に小さな空港があって、フランスというよりもイタリアの島といったラフさがあった。ラフな空港の 前にある、やはりどことなくラフなレンタカー屋に行って車を借り出した。バスティアから193号をゆっくりと南下することにした。車はプジョー604を借 り出した。ヨーロッパではオートマティックギアは少なく、スティックギアを選択した。3人のクルーと大荷物を乗せて、長く曲がりくねった遠い道を、かなり のハイスピードで駆け抜けた。いったいこの島は交通法規など存在するのだろうか。超法規の免罪符を持たない我々にとって、スピードオーバーでジェイル入り などご免こうむりたいのだから……。果たして、交通標識など、どこにも見当たらないのだから、ここの島民は皆レーサーなのだろうと、決め込んでしまい、 ずっと超法規で過ごしてしまうことになった。島の南に近いアジャクシオ(AJACCIO)迄の約200kmをまるでラリーをしているかのごとくに走り巡っ た。♪ザ・ロ~ング・アンド・ワインディングロォォ~ド♪♪”歌ってどうするんだーっ”と、後部座席のコーディネーターが、思わず失禁してしまったように ポールの歌を歌った私を大声で叱った。長く曲がりくねった道の中腹に小さなホテルがあったので、スピードをゆるめてそこで少し正気に戻ったのは、何を隠そ う、鈴木エイジンその人だった。