131 アフターヌーン クルーズ

131 アフターヌーン クルーズ 1993年 697×350mm シルクスクリーン 額装価格: 500,000(税別SOLD OUT

ロサンジェルスのポルシェ作りの名人に頼んで作ってもらった赤いスピード・スターが私のガレージに住人のような顔をして生きている。本当は風呂に一緒に入 りたいのだけれど、そうもいかないので、水浴びで我慢してもらっている。赤い駿馬なので、よく磨きをかけてやらなくてはならないから、世話をするのが、車 以上に大変なのだ。時々、他の駿馬に乗ったりするところを目撃されたりすると、途端にエンジンが始動しなくなったりして、省エナジーに協力せざるを得ない ハメになってしまったりして、なんだか人間の娘みたいで恐ろしくなることがある。私はこの赤いボディコン娘をパワートレインからボディの隅々迄知っている が、それでも理解の出来ない行動をすることがあるので苦労もいくつもある。ちゃんと磨きをかけて、調整を怠ることがなければいつも機嫌良くエナジーしてく れて、良く走り廻るので惚れ込んでしまうこととなる。バスタブをひっ繰り返したようなボディだけれどこの丸味がたまらなくセクシーで人間と違って、手入れ を良くしてやればいつまでもセクシーなので本当に感動してしまう。私は今度生まれ変わる時は、この赤い車に生まれ変わって私の様なイイ、オーナーの元に生 きたいなと思ってしまうのです。