132 ビーチ クラブ バー 1993年 384×650mm シルクスクリーン 額装価格: 400,000(税別)
ハミルトンビーチに静かな夕暮れがやって来た。今日は早く自らの体を休めようとホテルへの道を歩いている。仕事(取材)を終えて充実した気分は一番好き だ。血中のアドレナリンが引いて鎮静したサラサラの血液が体中の疲労物質を流し去って、清流となって体を甦らせてくれてすがすがしい気分だ。やはり早く床 に入るのはヤメにして、一杯やろうと私は自分に誘いをかけた。OK!返事は軽やかに帰って来た。それならと、ハミルトン・ビーチの入江にあるバーによろう ぜと誘いをかけるとOK!と再び軽やかでエナジーした声が返った。かくして、体中の血液には再びアドレナリンとは異なるが、そんなことどうでも良くなる、 アルコールが浸入してしまった。私はこのバーという文字に弱い。BARという文字を発見すると、体中の関節がキュッと痛む、でその痛みをアルコールで緩和 することになる訳で、決して依存症的なキッカケではなく、BARアレルギーなのだから、仕方ないと思っている。かくして、今夜も思いっきりBARアレル ギーがでてしまうに違いないので、本当に困っている。