121 スピードスターと過ごす正午

121 スピードスターと過ごす正午 1993年 673×478mm シルクスクリーン 額装価格: 800,000(税別)

スピードスターという美しい響きの名を持つポルシェ356……僕の一番好きなスポーツカーだ。それもこの真っ赤なヤツが特に好きだ。赤くて、お尻に雨滴の 様な小さな丸いストップランプがついている前期型が良い。内装の赤も、赤いボディには黒革が多いが僕はタン(黄茶色)が好きだ。ボディの赤も良いが、白も 良いよと言う人もいる。いや黒も引き締まってイイと譲らない人もいる。突然だけれど”タンメンの後悔”という漫画家の東海林さだおさんがエッセイに書かれ ていた名言を思い出した。それはこうだ。ラーメン屋さんに入って何かを食べようかなとアレコレ迷って、醤油味のラーメンを食べたくて入ったのにナゼかタン メンもイイなと注文をして食べ始めたところ、途中で隣の人が食べている醤油ラーメンが気になり、次第にタンメンを食べている自分に後悔の兆しが現われて来 て、遂には、ヤッパリ、ラーメンにすべきだったと深く反省をしてしまう。……というのだ。このラーメン屋に於ける”タンメンの後悔”が、スピードスター、 赤いボディもイイが白も黒もなかなかイイよ!の……スピードスターに於ける”白と黒の後悔”と同じになってしまうのだ。つまり、やっぱりスピードスターは 赤だよね、は、やっぱりラーメンは醤油味だよね、と酷似していて、ポルシェ356スピードスターの王道は赤なのです。